『DQSは現場確認やヒアリングを重視し、企業の実態を理解し、実際の業務に焦点を当て、組織全体の連携や実践力を評価していました。直接現場の人にヒアリングし、会社のニーズを理解し、実践可能な取り組みを評価してくれたことは非常に有り難かったです。』

目黒区産業連合会環境グループ 会長 加藤貴久氏からのコメント

ドイツ品質システム認証株式会社(以下DQS)は目黒区産業連合会(環境グループ)に対して20年以上にわたりISO14001を認証しております。

一般社団法人 目黒区産業連合会は、目黒区内に拠点を置く地域産業団体で、約210社の中小企業が製造業、建設業、運送業、卸売業、小売業、サービス業など多岐にわたる事業において構成されております。目黒区、関係官公署、および関連団体と協力し、産業の振興、事業所の発展を促進し、地域の活性化を目的に、様々な事業を展開しています。

今回、一般社団法人 目黒区産業連合会環境グループ会長 兼 東立電機株式会社 社長 加藤貴久氏よりISO14001審査についてお話を伺いしました。

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ISO14001を取得された経緯について教えてください。

ISO 14001を取得した経緯は、2001年当時、DQS (※旧UL)にてISO9001の認証を受けていた目黒区内企業の社長が、グループ認証にする事で、お互いに支援し合える体制が持てる事を期待し、目黒工業会(現:目黒区産業連合会)の有志企業にて、グループ認証をおこなえないか、DQSに相談した事がきっかけです。DQSからも認証可能との申し入れがあり、本格的に取り組むことになりました。DQSについては、当時から、我々がフィットする方法と適切な認証取得について相談する事が出来ました。その後、DQSのISO14001認証を2002年に取得し、グループ認証内の各企業がそれぞれの活動を展開する形で20年以上にわたり取り組んでいます。

ISO活動において特に意識されている点がございましたらお聞かせ下さい。

特に重要なのは規格の柔軟性と言葉の選び方です。ミーティングでは硬い感じの話だけでなく、メンバーが興味を持ちやすいテーマや、企業ごとの課題を共有し、解決策を協議するなど、柔軟で活発なコミュニケーションを心掛けています。
確かに長期間継続している中で、一時期はマンネリ感を感じました。毎月の加盟各社のミーティングでは、企画の勉強だけでなく、ざっくばらんにテーマを共有し、各社での困りごとや気になったことを話し合うようにしました。これにより、より具体的で興味深い話題を取り入れ、環境活動に新たな刺激を加えています。

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ISO14001を導入したことによる成果について、教えていただけますか?

ISOの取得が成功した際には、その成果として当時でも非常に珍しいグループ企業登録であることから、当時の目黒区長から表彰を受けることができました。また、新聞等でも紹介いただくなど、全国的にも注目を集めました。

DQSを審査機関として選ばれた理由と、審査の印象についてお聞かせいただけますか?

当時、DQSとは別の認証機関にてISO9001認証を受けておりました。その頃の審査機関はお堅いイメージがあって、典型的なペーパーワーク中心の審査だったという印象でした。現場への訪問やヒアリングは少なく、主に文書の確認や条項審査が中心でした。初めてDQSの審査を受けた際、印象に残った点は、DQSの審査スタンスが初期から現場確認やヒアリングを大切にしていたことです。ペーパーワークだけでなく、企業の実態を理解し、実際の業務にフォーカスし、組織全体の連携や実践力を評価している印象です。現場の人に直接ヒアリングして会社が求めていることを理解し、実践できることを重視してくれたことが非常にありがたかったです。他社ではあまり経験しないスタイルであり、DQSさんとの長いお付き合いの一因となっています。

 

目黒区産業連合会として今後の展開と目標をお聞かせください

目黒区産業連合会として、参加企業の減少という課題に対して、今後の展望として、産業連合会の存在意義を再評価し、新しいアプローチを模索していく必要があると考えています。ホームページや情報発信の方法を見直し、地域との連携を深め、より魅力的で現代的なイメージを築いていくことが求められています。この取り組みを通じて、地域との繋がりを強化し、産業連合会の存在を広くアピールできるよう努力していきます。環境グループとしては、地域社会への情報発信や活動のさらなる強化が必要と考えています。ISO14001グループ認証を取得していることも特性とし、行政や地域住民との連携を深め、持続可能な環境活動を推進していく方針です。今回の対談を通じて、新しいアイディアやパートナーシップが生まれ、これを活かして地域との協力を進めていきます。

目黒区産業連合会環境グループはDQSを通じて、ISO 14001の認定取得および環境活動の展開において重要な役割を果たしています。ISO 14001を取得し、DQSとの連携が20年以上にわたり続いていることは、双方の長期にわたる信頼関係の証です。

今後においても、DQSは目黒区産業連合会とのよい関係を維持し、新しいアプローチやイノベーションを展開していく姿勢が期待されます。また、地域社会との連携の強化や情報発信の進化に向けて、DQSは目黒区産業連合会が取り組む新たな展望に認証を通してサポートしていく考えです。

※Underwriters Laboratories Inc.(略:UL)は、2008年にDINおよびDGQとともにDQS GmbHの主要株主となりました。同年、UL Japanの審査部門がDQS Japanとして独立しました。

著者名
DQS Japan

DQS Japan のマーケティング担当です。

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